神社の境内、浩之と葵がいつもふたりっきりで練習しているこの場所に琴音は初めて足を踏み入れた。
浩之「紹介するよ葵ちゃん。こちら姫川琴音ちゃん、マネージャーとして来てくれる事になったんだ。」
 琴音は少し緊張しながら挨拶する。
琴音「こ、こんにちわ。」
葵「こ、こんにちわ。」
 対する葵も緊張した顔で答える。浩之からは自分の彼女がマネージャーを希望していると聞いていたので尚更だ。
浩之『いや、二人にそんなに畏まられるとこっちまで緊張してくるんだが。』
葵「あ、あの、か、格闘技に興味がおありで?」
葵『って何言ってるの私!こんなおしとやかそうな人なのに!先輩のおつきあいでわざわ
  ざ来てくれたっていうのに!』
琴音「え?え・・・とその・・・・・私運動はあんまり・・・・・でも応援とかしたいな
   って思って・・・その・・・・・」
琴音『ばかばかばか!私のばか!これじゃあ格闘技に興味無いって言ってるようなものじ
   ゃない!松原さん気を悪くしちゃう!』
葵「あ・・・・その・・・・・・」
琴音「え・・・・と・・・・・」
葵、琴音『ごめんなさい!』
 同時に頭を下げる二人を見て浩之は深く溜息をついた。
浩之「・・・・・・・・失敗・・・・・だったかな?」