『…冬弥くん?』
「…ん」
『どうしたの?静かになっちゃって』
「ああ…ちょっと考え事してて。ごめん」
『あ。…ふふふ、今度は冬弥くんが言った』
「?…何をさ」
『「ごめん」って。おあいこ、おあいこ』
「…俺はいいの」
『あ、ずるいんだ』

けれど、今俺と話している由綺は、本当に由綺そのもので。
等身大の、森川由綺その人で。

「…会いたい、よな」

『…え?』
「今度、いつ会えるかな?…いや、無理させるつもりはないけどさ」
『…ふふ…嬉しいな。…冬弥くんからそういうふうに言ってくれたの、久しぶりだよね』
「そう…かな?」
『そうだよ。…私ばっかり、わがまま言ってるって思ってた。…私も、会いたいな』
「うん。…予定はどうなってるの?俺のほうはいつでも──」
『冬弥くん。窓…開けて、外見て』