──プルルルル
──プルルルル

…チャ…

「はい、藤井です」
『…あ、冬弥くん?』
「あ、何。大丈夫なの、時間?」
『うん。時間…空いたから』
「そう。…じゃ、少し話せるな」
『うん』
「…雪、降ってきたな」
『そだね』
「由綺、寒いの苦手だろ?こたつが恋しいんじゃない?」
『うん…最近寒いよね。こたつ、欲しいよ』
「こたつでくるまって、みかん食べたりさ」
『あっ、いいよねいいよね』

…思わず苦笑。
由綺は、どこまで行っても由綺のまんまだ。
受話器の向こうから、少し当惑したような声。

『…なに?私、おかしなこと言ったかな…?』
「いやいや。…そうだ、買ったよ、新曲」
『あっ…ありがとう。…ふふ、なんか…照れくさいな』
「何言ってるんだか。…ちょっとかけるぞ」
『…うん』