「……」
「あの……」
「……」
「何か……?」
 いつものように篠塚弥生が、
由綺を自宅のマンションまで送り届けるために車を走らせている。
 由綺は運転席の弥生――正確には弥生の胸をじっと見ていた。
 キッチリしたスーツを着ていても明らかに分かる豊かな双丘。
 一緒にお風呂に入ったときも、もうそれこそばいんばいんだった。
 歩くだけで揺れていた。
 対して自分。
「……」
 ちょっと体を上下に揺らしてみる。
 揺れない、というか動かない。
「弥生さんって……胸大きいよね、羨ましいな……」
「……」
 弥生が事故らなかったのは、まさにこれまで培ってきた
ドライビングテクニックの賜物といってよかったろう。

<続きます>