オレはぐっと、強く長森の手を握り返した。
それを受けて、長森の手も強くオレの手を握り返してくる。
そしてオレは体を引いた。
長森「………」
入れ代わりに別の体が長森の前に立つ。
しかし長森がまだ目の慣れない暗闇の中で、そんなことが起きていようとは知る由もない。
ただオレを信じて、手を握っているだけだ。
やがて…
はぁ…はぁ…と漢の荒い息。オレのじゃない。
長森「浩平っ…?」
だが、長森にそれがオレのものでないと見分ける術はなかった。