死神未満_8

真琴は限界を超えて衰弱していた。
真琴は今日死ぬ。
エビルには判っていた。
「いちばん大切なものを貰いにいかなくちゃ・・・」
なんで自分は死神なんかやっているんだろう?
辛かった。
暇を恨んでいた数日前が嘘みたいだ。
魂を抜き取ることが辛いと思うなんて初めてだった。
「魂に新鮮も干からびたもない・・・」
長の言葉が胸に浮かんだ。

祐一に抱かれたまま、夢うつつで鈴を鳴らす真琴。
ちりん・・・。
鈴の音が止んだ。
姿を消したまま真琴に近付くエビル。
「約束だから恨まないでね。今のお前にとって
いちばん大切なもの、貰うから・・・」

「ちりん♪」
小さな鈴を振りながらエビルはため息をついた。
「私って、まだまだ未熟者なのかも・・・」
その割にあまり悲しそうな顔には見えなかった。(Fin.)

長引いた上、役たたずですみません(汗)