真琴「・・・・・・祐一・・・・・・・これ。」
 そう言っておずおずとキレイにラッピングされているCDを祐一に渡す。
祐一「これ・・・・なんだ?」
真琴「・・・・・誕生日・・・・・プレゼント・・・・祐一の・・・・・」
 あまりの気恥ずかしさに祐一の顔をまともに見られない。
祐一「は?」
祐一『真琴が?俺に?マジか?・・・・・・まさかいつものいたずら?』
 そこまで考えてふと真琴の様子が目に入る。
祐一『・・・・・・・・なわけないか、冗談でこんな顔できるわけないもんな。』
 そう思うと今度は祐一も何やら恥ずかしくなってきた。
真琴「祐一、お誕生日おめでとう。」
祐一「お・・・・・おう。あ、ありがとう。」
真琴『言えた!』
 顔を上げると妙に照れている祐一の顔が見えた。二人の目が合う。
真琴『あ、あう〜、照れるよ〜。』
祐一『ぐあっ・・・・て、照れる。』
 そんな二人の様子を見て名雪は満足気に居間に戻る。
名雪「頑張ったね、真琴。」
秋子「名雪もね。」
名雪「え?」
 秋子はいつもの優しい笑みを浮かべてキッチンへと向かう。
 名雪は苦笑してソファーに座る。
名雪「やっぱり・・・・・・敵わないな。」
 名雪の気持ちもその苦悩も全て知った上で秋子は笑っているのだ。
秋子「名雪、今日は祐一さんの為にごちそうの用意しなきゃいけないから、名雪も手伝っ
   て。」
名雪「うん。」
 その晩の水瀬家はいつにも増して賑やかであった。