月も浮かんだ午後7時頃。
コミックZ編集部を、もう何度目だか解らないが一人の女性が訪れた。

鈴香「ちわーす! ペンギン便でーす!」
編集長「………………」
鈴香「いやー、よーやく解りましたよ。今まではバイクでこの編集部にまでのりつけてたのが悪かったんですね!?」
編集長「………………ええ。その通りよ。一分の隙もない完璧な解答ね」
鈴香「よかった。これでようやくお客様にご満足……」
編集長「出来るわけないでしょうっ!!」
鈴香「えぇぇ? わがままな人ですねー」
編集長「バイクが駄目だからって、この4階まで……トラックで乗りつける人がいますかぁっ!」
鈴香「たいへんでしたよー。クレーン借りてトラックぶら下げて、それからようやくお邪魔できましたから」
編集長「あなたのその情熱、別の方面に向けてくれないかしら……」
鈴香「仕事と、南さんシナリオクライマックスシーンのためなら交通法規なんてぺぺぺのぺーです」
編集長「交通法規だけの問題じゃないでしょう……(きりきりきりきり)」
鈴香「あれ、胃痛ですか?」
編集長「ええ、誰かさんのおかげでね……」
鈴香「いいですねぇ『苦労人』。やっぱり猪名川さんとか大庭さんとか……」
編集長「……悪意のない、善意ってことがこれほど恐ろしいモノだとは思わなかったわ……(きりきりきり)」
鈴香「それじゃ『苦労人』を確かに。実は私、今日の仕事はこれであがりなんですよ」
編集長「それはよかったわね、ご苦労様(私が)」
鈴香「友達とどこかにツーリングに行くんで、今から楽しみなんですよー」
編集長「そうなの。気をつけてね」
鈴香「はい。それではまた、ペンギン便をご利用下さいね!(ブロロロロロ……)」

編集長「……これで終わるような気がしないのはどうしてかしら……」