月の光が薄ぼんやりとしてきた午前4時過ぎ。
コミックZ編集部に一人の女性がまたもや押し掛けた。

鈴香「ちわーっす、全然票が入ってくれないんでまた『萌え』受け取りにきましたー」
編集長「………………あなたねぇ……」
鈴香「え? えーと、今回は窓からもドアからも入ってませんよ?」
編集長「だからといって、壁に大穴を空けて飛び込んでくるのはれっきとした犯罪です!!」
鈴香「いやまー、仕事ですから。いつも経費で落ちますし」
編集長「だいたい、どうやったらバイクで壁を壊せるのよ……」
鈴香「うちの会社、こみパ運送のために、社員研修でこのくらいのことはできるように鍛えられますから」
編集長「…………あなたの会社とは一度、本気で話し合う必要がありそうね……」
鈴香「それで、なんかさっきからさっぱり票が入ってないみたいなんですよね」
編集長「はぁ……それで、私にどうしろと?」
鈴香「それは、私に聞かれても……もう、脱ぐしかないんじゃないですか?」
編集長「脱ぐって……ここで?」
鈴香「はい。ここでです。ただ脱ぐのも芸がないとおっしゃるなら、幸いここに麻雀セット一式が」
編集長「いりません……はぁ。ほんとにもう、仕方ないわね……」

真紀子は自分の上着に手をかけ、右腕、左腕とゆっくりと腕を抜きつつ足元にふぁさりと脱ぎ捨てた。
次にブラウスのボタンを上から一つづつぷつり、ぷつりと外し、半分まで外したところで一旦手を止めた。
「あんまり……見ないでくれる……?」
頬を赤く染めて少しだけ俯きながらも、彼女の手は着実にボタンを外していく。
全てのボタンが外されたあと、そのブラウスもまた、足下に打ち捨てられる。
そこに立っているのはいつもの毅然とした女編集長ではなく、上半身を下着一枚にして羞恥に頬を染めた、一人のか弱い女性だった。

編集長「(かきかきかき……)はい、こんな感じの文でいいかしら?」
鈴香「はい、では『熟女ストリップ』確かに。テキストだけじゃ脱ぐもへったくれもありませんからねー」
編集長「ええ……でも本当に、こんなのでいいのかしら?」
鈴香「まあ、結果はそのうち分かりますよ。それでは!(ブロロロロロ……ギュイーン!!)」
編集長「あれ、ニトロダッシュ……」