「祐一さん?」
「………」
卒業式も近いある日。
いつものように、舞と佐祐理さんと一緒に歩いている俺は、何故か二人から距離をおき、
二人の後ろを一定の距離を置いて悠然と歩く。
「祐一さん、どうしたんですか? 一緒に並んで歩きましょうよ」
「……祐一」
「ああ、別に気にしなくていいよ。うん。ほんの気まぐれだから」
「ふぇ……?」
「………」
合点が行かなくて首をかしげる佐祐理さん。ただ黙っている舞。
疑問符を顔に浮かべたまま、とにかく二人は先を行く。
しかし俺には、目論見があった。
佐祐理さんと舞。
二人が卒業する前に、目に焼き付けておきたいものが。
ヒュゥ……

「きゃ…っ!」
「……あ」

悪戯な春風が、二人のスカートをしなやかに捲り上げる。
春風に命を吹き込まれたかのように、フワリと舞い上がる二枚のスカート。
それらが楽しげに踊るたび、純白の、清楚な下着が晒されて。
それでも舞は、あっさり前と後ろを押さえ、それ以上暴れさせなくして。