「七瀬ってさあ、3サイズいくつくらいなんだ?」
「んなっ!?」
 オレは下校途中に七瀬へそんな質問をぶつけてみる。どうせ付き合い始めた事だし、それくらい聞いてもバチは当たらないだろう。
「…な、何よ、いきなり」
「いや、やっぱ彼氏たるもの、そういうのって気になるものじゃないか。で、どうなんだ?」
「どうって言われても…」
「ちなみに無双山の3サイズはだな…」
「そんなもん知ってどうするっ!!」
 七瀬がいつものように怒りを迸らせながらオレに噛み付いて来る。
 全く付き合い始めてもこう言うところは何も変わらないな…。まあそれが七瀬の七瀬たる由縁だろうが。
「なあ、教えてくれよ。別に減るもんでもないだろう」
「で…でも…」
「オレの一生のお願いっ! 絶対誰にも教えないからさ。頼むっ!!」
「ハア…。全くしょうがないわね…」
 そう溜息をつきながら、ようやくオレの熱の篭った説得に折れる七瀬。
 うむ、何でも言って見るもんだな。
 わずかに頬を赤らめている姿がなかなか新鮮で楽しい。