「冬弥」
「ん?」
「あたたかいね」
「……そうだな、あたたかいな」
陽が昇りきるかきらぬかのお昼前、ベランダに寝転ぶはるかと俺。
暖かい陽射しに照らされて、俺達は夢見心地でごろごろと。
学校もさぼって、ごろごろ、ごろごろ。
そんな頽廃的な、でものどやかな。
そんな空気も、俺達の空気なのかもしれない。

「ん……」
ごろん。
はるかが俺の目の前に身体を寄せてくる。
こいつの鍛えられた、それでいて柔らかな身体が。
普段見るより何故か可愛らしい背中が、俺の目の前に転がってくる。
ジーンズに包まれた小さく締まった尻、しなやかに伸びる背中。
抱きしめたら折れてしまいそうな細い腰、雪のように白い首筋。
それらを目に映しているうちに気づいた。俺がいたことに。
内から湧いてくる感情を押さえ切れない俺が。