目覚ましよりも少しだけ早く目が覚めた。

「そろそろ、起こすか」
まだ時間的には早かったが、俺は『なゆきのへや』とプレートのかかったドアを
ノックする・・・が、返事は無い。

「入るぞ」
そう言って開いたドアの先には、幸せそうな名雪の寝顔があった。
ベッドの上で、けろぴーを抱えて眠っている。
「くー」
「ったくこいつは。おい名雪、そろそろ起きろ」
そう言ってけろぴーを名雪の手から開放してやる。すると
「うにゅ、けろぴ〜・・・」
「うわ・・・お、おい・・・名雪?」
すっかり寝ぼけた名雪が、俺の首に手を回してきて。

そのときだった。
『名雪・・・俺には、奇跡は・・・』
枕元の目覚ましから俺の声が聞こえる。
「まだ使ってたのか。あれほど目覚ましには使うなと・・・」
俺は恥ずかしさのあまり即目覚ましのスイッチを切る。
その直後、名雪が目を覚ました。