「……けろぴーといっしょだお〜」

部活から帰ってきて、ずっとこの調子だ。
何が気に入ってるのか、いつものかえるのぬいぐるみを抱きかかえ眠っている。

「うにゅ〜」
そんな名雪の手から、けろぴーが転がり落ちる。
おおかた寝ぼけて力が抜けたのだろう。
やれやれ。
苦笑混じりに俺は、けろぴーを拾い上げて、そっと名雪の手もとに……

「けろぴ〜」
「うわ……」
すっかり寝ぼけた名雪が、俺の首に手を回してきて。
「けろぴー、だいすきだお……」
その柔らかそうな唇が……
「うにゅ〜」
俺の口に届く前に、くてっと寝付いてしまう名雪。
その細い両の腕を、俺の首に回しながら。