ファンタジーも好きですが、学園もいいですよね。ただしファンタジーは好みの設定が各人によって
大きく異なり、意志の統合がはかれないやも知れず。例えばニンジャ好きと和風嫌いは、完全に同居
不可能ですから……そういう意味では、学園の方が纏めやすいでしょう。

舞台は隠岐島北西に作られた、人工島『梅島』。
前年末に本土を席巻した某狂信集団のテロ。その被害を受けた国内数箇所の国民に対し、梅島移民
を条件として、今までどおりの財産および職業を保証する通達がなされた。そこはかとなく怪しいその
申し出に、おめでたくも軽々しく乗ってしまう人材は……お馴染み葉鍵キャラの面々である。

 梓「なあ千鶴姉……政府が早々と鶴来屋建ててくれたのはいいけど、儲かるのか?」
 千鶴「大丈夫よ。移民してきた人は、家が建つまで鶴木屋に泊まるから。政府援助金が当てにできるわ」
 楓「出銭世界も建設中だから、観光客も増えると思う……」

楓の取り出した梅島観光パンフレットを見る柏木家一行。

 耕一「出銭って…あの巨大遊園地かい?」
 初音「なんか…うさんくさいね……」

移民のなかには、やはり生活の不安をそのまま抱えてしまうものも居る。
その代表は、旅のひと。道連れは、二人。

 往人「……もとの財産・職業を保証してくれても、ちっともありがたくないんだが」
 晴子「国家が保証っちうより、ウチが保証してやらなあかんのとちゃうか……?」

頭を抱える二人に向けて、観鈴がパンフレットの求人欄を見せる。

 観鈴「往人さん往人さん、学校で用務員募集って書いてあるよ!」
 往人「用務員って言うとあれか。女子更衣室やトイレにデジカメ仕掛けて、お宝画像を収集するのか」
 晴子「……居候、やっぱ保証人にはなったれへんわ。梅島犯罪者第一号にならんようにな……」
 観鈴「…お、往人さん、ふぁいとっ!」