主人公は振り出し(ゲームスタート時)に戻り、長森と共に永遠の4ヶ月を繰り返します。
 そして、その永遠の中で「みずか」でいてくれた瑞佳との「永遠ある現実という欺瞞」の終わり、かつての自分が「永遠の盟約」と決別し、みずかでなく瑞佳を求め「絆」を得た一瞬を見、隣に居た永遠の少女、そしてそこでもずっと一緒にいてくれたキミ、
「みずか」にもう一度別れを告げ、瑞佳の元へと帰るのです。

 この長森シナリオ、物語としての完成度は完璧に近いものが有ります。
#だてにパッケージに載ってはいませんね。
 ただ、物語の構造が非常に分かりづらく(回想する現実でも「永遠」と「絆」を秤にかける二重構造となっている上、永遠の盟約が絡んでくるので非常にややこしい)、物語の要素として存在する主人公の子供こどもした行動があまりに不愉快なため、
その意味が理解できないと単にただ不愉快なガキが聖女のような女に惚れられて幸せになる嫌な物語でしかありません。

 なんで惚れた女にこんな酷いことを出来るんだコイツは!?
 なんで今更ガキの頃願った「永遠」なんてモノを受け入れるんだ? 抵抗しろよ!
 なんでプレイヤーの意志で物語を嫌な方向に進ませなきゃならんのだ!?
 なんでコイツは自分の生み出した「永遠」をみずかとの盟約のせいにするんだ?

 そう思ったプレイヤーは少なくないことでしょう。
 しかしこの物語でスタートからFINまでで展開されるのは「回想シーン」であり、動かしようが無い過去なのです。
 プレイヤーは高みからそれを見つめる「ぼく」です。
 その嫌な現実から目を背けることなく見続け、受け入れたそのとき、「ぼく」は俺であることを、イノセンスな子供でないことを認め、
心地良かった「みずか」や「永遠」と決別し、傷付けた罪を認め、最愛の「瑞佳」との未来を求めて「輝き」の待つ現実へと帰還することが出来るのです。