>>165
こんな感じ?

オレは長森の手を振りほどくと、だんっ!と壁を拳で殴った。
そして蛍光灯のスイッチを探し当てると、迷いもなく指を滑らせた。
そして…
長森「え…」
長森の体に手をかけていたのはオレじゃなかった。
それが今、明かりの下、克明となった。
信じられないような目が、オレを見つめていた。
信じていたはずのものを、見つめていた。
長森「あ…あれっ?」
まだ状況が理解できていないようだった。
しかしこれがすべてだ。すぐ悟るだろう。
オレの与えた仕打ちを悟るだろう。
長森「…浩平…? え…? あ、あなた、一体誰なの?」
同級生「あ…。な、長森さん、えーと、こ、こんばんは…」
長森「え……? あ、はい…。こんばんは…」
同級生「こ、こんなところで会うなんて奇遇ですよね」
長森「そ、そう…かな?」
同級生「…で、と、突然ですまないんですが、是非聞いて欲しい事がありましてっ!
    じ、実は…」
長森「は…はあ…」
同級生「お、オレっ! ずっと前から長森さんが好きだったんです! つっ付き合って
    貰えませんかっっっ!!」
長森「……え。えぇーーーーーーーーっ!?」
長森の驚くような声が聞こえたが、それも見届けないうちに、オレは教室を飛び出していた。
廊下を走り、階段を飛び降り、下駄箱を駆け抜けた。