そして、由綺は

      華やかなトーナメントの舞台を降り

           愛する冬弥の胸の中へ

                帰って行きました……・・・・・





去りゆく彼女の後ろ姿に
人々のあいだから
ぱらぱらと拍手がわき起こった。

やがてそれは強く大きく会場を呑み尽くし、
総立ちになった人々は、割れんばかりの大歓声で以て
彼女を送ったのだ。

良い試合を有り難う。
きみのことは忘れない。