「…ど、…どうかな? どれくらい見られれば大きくなるのかな?」
「そうだな。何でも24時間中、ずっと見られてないと効果は得られないらしい」
「そっ、そうなの!? そ、それじゃあ、お風呂や着替えする時とかは…?」
「そりゃ、俺がずっとつきっきりでないと、駄目だろうなあ」
「そ…そんなあ〜」
 浩之ちゃんの衝撃的な話を聞いて、思わずそんな情けない声をあげる私。
 い、いくら何でもそれは恥ずかし過ぎるよ。
 どうしよう。どうしよう。
 …と、私の真剣に悩んでいる姿を見て浩之ちゃんが一言。
「わはは、バ〜カ。そんな訳ねーだろ。全くお前はすぐに騙されるなあ」
 その突然の言葉を聞いて、私の顔が火に包まれたみたいに真っ赤になる。
 そして。
「きゃっ!」
 そう小さな叫び声をあげて、ついついその場に蹲ってしまう私。
 とてもじゃないが、まともに立っていられそうになかった。
「わはは。ホントあかりと話してると面白いなあ」
「も、もうっ。浩之ちゃんったら…」
 浩之ちゃんの楽しげな声と私の拗ねた声が秋風に乗って、突き抜けるような青空に響いていた…。