彩と暮らそう! 其の弐 ラーメン

「…あっ……ここです…」
「へぇ、ここが噂のうまいラーメン屋かぁ、でもよく見つけたなぁ」
「……グルメマップで…見つけたの…ここ……すごく美味しいって…書いてありました…」
「ほぉ〜、彩はラーメンも好きだったのか」
「…いえ、好きなのは……ラーメンじゃなくて……」
「じゃなくて?」

「これ……」
「これって、食べ終わったラーメンのスープ?」
「…ここに…浮かんでる…油を、箸で撫でるように触れると……」
すー…っ
「お、移動した」
「…そして、この油を…こっちの大きい油と……くっつけます…」
ぴた…
「…さらに…この…油と油の境目を……箸でつつくと…」
ぷにょん…
「おおっ、二つの油がつながったぞ!……って、これがどうかしたの?」
「…これが…したいから……ラーメン…食べてるの…」
「なっ……」
「……ラーメンのスープに浮かんだ油を…全部つなげるのが……すごく好きなんです……」