喉の痛みが消えたと思ったら、今度は咳きが止まらない。
許して下さい超先生。これも全て先生のミリキを皆に知らしめるためなんです。
だから早くこの呪いを解いて!
そんなこんなで第4弾。

「なあ」
 勢いのまま、オレは話しかけた。
「はい?」
「琴音ちゃんはあそこの祭り、よく知ってるだろ? 初めて行ったのはいつだ?」
「あ、はい、えっと……函館から越してきたのが7歳の頃ですから、その次の年です」
 初めて聞いたけど、琴音ちゃんって7歳の頃からこの街に住んでるのか。
 ……と、いうことは、
「もう8年か。どーりでナマってないはずだ」
「どうしたんですか?」
 別のことで感心するオレに、クスッと笑いかける琴音ちゃん。
「いや、琴音ちゃんの話し方に函館のナマりって全然入ってねえから」
「それは、よくあるじゃないですか。ひとりだけ地方ナマりだと、クラスのみんなに仲間外れにされますから……すぐにナマりは取れましたよ」
 明るい声音で言ってるが、それってつまりイジメに遭ってたことか……。
「……わりぃ。なんかヤなこと思い出せたな」
 ところが、琴音ちゃんはさらに明るい表情で、
「いいえ。昔のことはいいんです。今のほうがずっと大事ですから。
 過去のおかげで現在があるんですよ」
 そう微笑んだ。
 琴音ちゃんはびっくりするくらいに明るくなった。
 オレのおかげだなんてのぼせたことを言うつもりはない。
 ただ、この瞬間を、オレは嬉しく思う──なんて考えてると、不意に琴音ちゃんが俺を見上げる。
「どうしました?」