あとがき

 秋祭りの好感度イベントをイメージして書きました。ゲームの期間が一年だったら、こういったイベントもあったでしょう。
 文体などすべての部分でPSTHに準拠しています。まぼろしのイベントシーンと言っても過言ではありません。
 当然ながら文章形態もPSTHと同じように書かれています。
 どんな形態かといいますと、行端で単語が分断されないよう、語数を調整して書いているです。
 例えば、冒頭部分をPSTHと同じ文字数で表記してみましょう。

 今日は秋祭りで、さらに今夜は琴音ちゃん
とのデートだ。
 町中から少し外れたところにある、小さな
神社で毎年やってる祭りなのだが、この辺り
の子供でも中学に上がる頃には行かなくなる
ような、ちんけな祭りだ。

 行端部分に決して一つの単語がまたがることのないように書かれています。
 そうなるように単語や語順を考えてあるのです。
 なぜそのような手の込んだことをするのかといいますと、PSTHのような一行あたりの文字数が少ない文章は、
 必然的に改行が多くなります。そうなると行をまたいで単語が存在するような状況が多く発生します。
 そんな文章は読みやすいとはいえません。 また、綺麗に収まっている文章はそれだけで気分のいいものです。
 そういった心遣いから、PSTHは全体の八割程度の文で行端の単語分断が避けられています。
 これは読み手に対して優しい文章を目指した結果です。
 今回は久々にそういった手法を使ってみました。
 読んでいるだけではまったく感じない気配りですが、種明かしを聞いてみなさんはどう感じられたでしょうか。
 喜んでいただけると、幸いです。

   平成一二年九月某日
         Kaya「旅人」を聴きながら      
                            青村早紀