「私は時折どうしようもなく”こんな会社辞めてしまえ”という凶暴な気持ちになることがある。
 そういうとき、あんなものを持っていてはつい早まったことをしてしまうかもしれない――
 専務に絶望してリーフそのものに殺意を感じたとき、何もかもを根こそぎにしたくなったとき、
 その側にあるべきもの――」

 陣内は原田に向かってニヤリと笑いかけてきた。

「それが”552.txt”だ」