「な……何やってんのよ、晴香!?」
「ななせ…」
マナは気絶したようだ-----だけど、どうしてアタシはこんなことを?
それに腹の傷は、どうしたんだろう?
問い続けるアタシとは別に、七瀬に突進するアタシが居る。
「猫と子供は、すっこんでなさいっ!」
あゆを突き飛ばし、七瀬は小銃を構えようとする。
しかし引き金を引く状態になる前に、アタシは切り込んだ。

 バキャッ!

非金属の軽い物音と共に、七瀬の小銃が転がる。
返す刀で七瀬を-----

 ガキン!

-----その一撃は、七瀬の刀の柄で止まった。
「晴香……どうしちゃったっていうのよ…」
そうだ、アタシは何をしていたんだろう?
腹だ。
腹の傷が-----痛い、はずだ。

 ガキッ、ガキン!

二人して旋風のように刀を振るう。アタシは激しく体を入れ替えて、あゆの銃撃を封じる。
こうしていれば、七瀬はすぐに脚にくるだろう。何故なら怪我を、しているはずだから。

そうだ、怪我だ。きっと怪我が、痛むんだ。
だから七瀬は、泣いているんだ。