北川の挑戦は、もちろん成功しなかった。
ひらりと北川の両手を避けた烏が、逆に怪我をした北川の手に向かって嘴を振り下ろす。
「ぐおおおおおおおお!?」
痛みに床を転げまわる北川。
容赦なく追い撃ちをかける烏。
「にはは、北川さん、烏さんと仲良し。
 羨ましいかも」
「羨ましくなんかねええええええええ!!」
「クワーーーーー!」
気の効いた小話どころか、怒鳴るだけで精一杯だった。

しかし世の中、悪い事ばかりでもない。
ディスプレイには、100%の表示が燦然と灯っていた。
そして続くCD解析のゲージは、もともと終盤に差し掛かっていたのだ。
(もう少しだな…)

 自らの危険を伴う、希望の扉。
 邪魔な鍵は、次々と外されていく。

 扉を開いた、その先には。
 一体何が-----あるのだろう?