結果は、一瞬にして出た。
どさり、と倒れこむ二つの影。

晴香は膝をつき、そのまま前のめりに倒れる。
HMは棒立ちのまま、真後ろに倒れた。

「は-----晴香っ!」
立ち尽くしていたひとつの影が、その片方に向かって駆け寄る。
残る二人は長い静止の時間を取り戻そうとでもするかのように、慌てて
銃を引き抜き、倒れたHMに向かって構えた。
「この-----お前、どういうつもりなんだっ!?」
「なんで…なんでなのよ!? 壊れちゃったの!?」
すぐにも引き金を引こうとする二人。

「……二人とも、銃をおろしなさい」
抑えたのは、最初に引き金を引こうとした七瀬を抑えた人物。
「巳間さん……」
「繭、おろしな、さい」
「晴香さん……」
「北川、おろせっ、つってんの、よ」
七瀬の肩を借りて、眉間に苦痛の縦皺を寄せながら、二人を睨みつけて
前進する。

「晴香…大丈夫なの?」
「だい、じょうぶなわけ、ない、で、しょうが!」
弾は、抜けているようだった。
吐血や喀血はないようだから、内臓は無事なのかもしれない。
それでも腹部を貫通しているのだから、重心を移動させるたびに痛みが走り、
歩きながらの会話は苦しげなものになる。