「それにしても祐一さんって」
時にはつまずく事もある。
「ん?」
泣き出したいときもある。
「舞にはそんな意地悪が出来るのに、意外に度胸がないんですよねー」
それでもいい。ゆっくり歩いていければいい。
「いや、あれは――」
焦っても進んでも――
「あははー、わかってますよー。ありがとうございます、祐一―――さん」
きっと結果は、あまり変わらないから……
「ん、ああ」
何よりも固く結ばれた絆がここにある。
願わくば、その絆が永遠であることを。
 暖かな日差しが辺りを包む。
 ただ一人取り残された舞が眼を白黒させていた。