佐祐理さん、こちらへどうぞ(帰宅編)
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0703名無しさんだよもん
01/11/28 21:00ID:0Yrnhi2r部屋のドアがノックされたのは悠に30分過ぎてからである。
「開いてるぞ」
訪れた佐祐理を眼に、祐一は頭を掻いた。
彼女の服装は裾を引きずった大きすぎるジーンズに、
やはり袖が長すぎるシャツだったからである。
(名雪や秋子さんのものを借りた方が良かったかな)
が、さすがに洋服棚を漁るのは躊躇われた。
祐一は佐祐理を座るように促すと、紅茶のカップを渡した。
「落ち着いた?」
「――はい」
「何があったんだ?」
今日は舞と一緒に出かけたらしい。天気は朝からずっと雨で、
また今度にしよう、という舞の意見を押し切って連れ出した。
前からの約束だったから。それに、舞が今度にしようと言ったのは、
雨が嫌だったからではなく、佐祐理のことを気遣っていたからである。
「あははー、遠慮なんてしなくていいよ、舞」
佐祐理自信そのことはわかっていた。だから笑いながらそう言ったのだ。
「佐祐理が構わないのならいい」
そう、それはなんら変わりの無い、二人のいつものやり取りだった。
互いに飾ることなく、ありのままに接することが当たり前であったし、
同時に幸せでもあった。それが二人の願いだから。だが――
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