男女別になったらただの地獄だな、はぁ
まあ、それはともかくとして英語の授業に全力を傾けるとしよう

不気味な静けさが教室中を漂い、感情を失くしたような教師が聞き取れない外国語を読み上げる。
 生徒がノートにシャープペンを走らせるカリカリという音と教師がチョークで黒板を書き殴るカツカツと
いう音が混ざり合う。
 まるでお葬式のようだ。
 聞こえるのは戦争で日本に勝った国の言葉。
 何万人もの人間を焼きつくす爆弾を使って、日本をうち負かした国の母国語。
 その爆弾で人が死んだから、たくさんの人間が死んで日本が戦争で負けたから、僕たちはその国の言葉を
勉強しなければならない。
 お葬式。
 爆弾で焼け死んだたくさんの人たちのお葬式だ。

 お経が聞こえる。
 お経が、長い、長い、お経が…き…こ…え…る…。

 ぐにゃりと世界が歪んだような気がした。

……はっ、なにを考えてんだ、僕は