岩切さんには言わなかったが、僕はすでに、青紫と同じ、誰彼の扉を開きかけているのだ。
 これ以上、誰彼の世界に踏み込んでしまえば、僕はきっとこっちの世界に帰って来れなくなる。

 いつかはプレイするつもりだ。
 誰彼の扉を開き、その向こう側の世界へ…。
 …でも、今はまだ早い。
 まだ扉は、見え隠れしている状態なのだ。
 ゆっくりと、その場所に向かって転がり落ちている段階なのだ。