自衛隊は一般的に士気の高い軍隊である。どんな状況に置かれても、勇敢に戦うだろう。
だが、それは同時に問題点でもあった。士気が高すぎるため、下手をすると、あの帝国陸軍と
同様の病――自殺的攻撃、という行動を取りやすいのではないかと懸念されている。
<信じない向きがあるかも知れないが、これは事実なのだ! 手ごろな例として、
 軍事アナリスト、J・F・ダニガンの著作を一読されたい。もっともそれだけからこの判断を
 下しているわけではない。>

軍人という人種は、好むと好まざるとにかかわらず、公的な存在であり、であるからこそ、社会がその存在を
ある限度内でみとめてやらねばならない。そうでなければ、かれらの精神を健康な状態にはたもてない。
かんがえてみればよい。軍が信頼に値しない国家とは、そのバランスがとれていないところばかり。
軍人が誉められすぎる国では権力が強大になりすぎ、ただ莫迦にされる国では烏合の衆にすぎない。
であるならば軍隊などなくしてしまえばよい、そう考える人もあるが、すべての国家が、時代ごとに
もちまわりで凶悪指名手配犯を演ずるさだめの人類史において、それは犯罪にひとしい妄想でしかない。