陸自上富良野駐屯地で新入隊員を暴行か
 陸上自衛隊上富良野駐屯地(上川管内上富良野町、片山和美司令)の第四特科群で新入隊員教育中、陸士長(23)から執ような暴行を受けたと元隊員の男性(21)=札幌在住=の母親(47)=同=が陸自北部方面総監部に届け出、
同総監部警務隊が内部調査を始めたことが一日、分かった。
男性は日本国籍だが母親は韓国籍で、母親はこのことが暴行の背景にある、と主張している。
陸士長は第四特科群のこれまでの調査に、暴行の事実を否定しているという。
 母親によると男性は七月、同駐屯地内の倉庫で荷物を整理していた際、陸士長に足げりや殴打など二時間近く暴行を受け、「おまえ、日本人じゃねえだろう」などと怒鳴られたという。

 暴行はその後も連日のように続き、男性は情緒不安定で震えが止まらなくなったため、母親は八月いっぱいで自衛隊を辞めさせたという。陸士長は、男性が所属する班の班長を補佐する立場にあった。

 母親は「入隊時に提出した書類には韓国籍の自分の名前が明記されており、陸士長は自分が在日であることを理由に息子を暴行した。絶対に許せない」と憤っている。
母親によると、第四特科群の幹部らは数回にわたって母親を訪ね、暴行の事実を大筋で認めたうえで謝罪したという。

 一方、第四特科群広報室によると、陸士長は「暴行は一切していない」と否定し、「日本人じゃないだろう」との発言についても周囲の関係者は「聞いていない」と否定しているという。
佐藤和伸広報室長は「母親から訴えがあったのは事実だが、陸士長らの言い分とは食い違っている。
母親には会ったが、謝罪目的とは聞いていない。
警務隊が調査中なのでこれ以上コメントできない」と話している。