PHSで約1Mbpsのデータ通信-早ければ来春にも?!
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NGNG総務省の諮問機関である情報通信審議会は、PHSによるデータ通信の高度化を目的として、無線設備の技術的条件を答申した。これによると、将来的には現状のPHSの16倍にあたる最大約1Mbpsのデータ通信が可能になる。一方で、受信環境が悪い場合でも、エラー制御を増やし通信速度を落とすことで、データ通信や音声通話を行えるようにもするとした。総務省の関連省令改訂後すみやかに実施されるとされ、早ければ来春にも実現する見通しだが、各PHS事業者はその実施に懐疑的だ。また、次世代携帯電話(IMT-2000)との干渉を防ぐために制御チャネルの移行も開始される。
答申によると、安価な移動体端末として導入されたPHSが、インターネット接続をはじめとするデータ通信の分野でその勢力を伸ばしており、その上で、次世代携帯電話に負けない通信環境を整えることを目的としている。データのやりとりに用いられる変調方式に高能率の「16QAM」を採用したり、周波数帯域を3倍にするなどして最大1Mbps程度という現行のPHSに比較して約16倍の高速化を実現するとしている。
最大値はさまざまな技術を重ね合わせて利用した場合で、電波受信状況が非常に良好な場合のみに限られるベストエフォード型のサービスになる模様だ。一方、従来のPHSでは切断されるような電波受信状況が悪い場合でも通信、通話が行えるようにもするとした。この場合、通信速度がPDC携帯電話(9.6kbps)並となるが、1つのPHS基地局でカバーできる範囲が広がるため実質的なエリア拡大となる。
答申では高度化PHSの変調方式が8つほど示された。これは各事業者に選択権を与えるのと同時に、音声通話はできるものの、データ通信においては各社PHS端末相互間の互換性がなくなるようだ。またパケット通信や誤り訂正符号が導入されることとなった。
高度化PHSは従来のPHSをバージョンアップすれば済むというものでないようで、PHS通信事業者は高度化PHSの為にもう1つのネットワークを構築する必要がある。この点は通信事業者にとって大きな悩みとなる。高度化PHSに力を入れ、答申の策定にも参画していたASTELのPHSサービスを抱える東京通信ネットワークでも「答申をもとに検討していく」として、具体的な開始時期については明言しなかった。それほどまでにコストがかかってしまうのだ。
また、「高速データ通信がどの程度の需要があるか見えない」としているDDIポケットでは、独自のパケット通信により今年中に128kデータ通信を実施する予定だが、その動向を見定めたうえで参入を検討するとし、模様眺めの様相だ。
今回の答申では、IMT-2000といういわゆる次世代携帯電話との干渉を防ぎ共存するための技術として、PHSとIMT-2000の間にある制御チャネルを、IMT-2000の周波数帯から離し、干渉を防ぐこととした。これは現在までに発売されたPHS端末で利用されている制御チャネルのほかに、新たに制御チャネルを設定するものだ。「制御チャネルの移行には相当の時間をかける」(総務省 情報通信基盤局)ということなので、現在PHS端末を所持しているユーザーが端末を販売店に持ち込むなどの必要はない。
総務省
http://www.soumu.go.jp/
DDIポケット
http://www.ddipocket.co.jp/
東京電話アステル(東京通信ネットワーク)
http://www.ttnet.co.jp/tokyodenwa_astel/
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