ファイル交換ソフト「ウィニー」を経由した情報流出が相次いでいるなか、
プロバイダー大手のぷららネットワークスは他社に先駆けて5月をメドに
ウィニーによる通信を全面的に停止することを決めた。ぷららで経営企画を
担当する中岡聡パートナーに決断に至った事情を聞いた。

――ウィニー排除とは、ずいぶん思い切った手を打ちましたね。
 「2003年に『ウィニー』や『WinMX』などのファイル交換ソフトの通信量
が一定以上に達した場合に、ネットへの接続速度を遅くする規制を実施しました。
当時はファイル交換ソフトの通信が全体のトラフィックの6−8割にもなっていた。
ファイル交換ソフトを使っているのは全体の数%に過ぎず、そのために他の人の
通信状況に影響が出るのは好ましくないと判断したためです」
 「最近、ウィニー経由で情報漏えいしたという事件が相次いでいます。情報漏えい
の原因となった人は企業や役所など組織内で処罰されるかもしれませんが、もっとも
気にかけないといけないのは自分の情報を漏えいされてしまった側の人たちのことです。
ウィニーを通じて流出してしまった情報は、不特定多数の人のパソコンに保存されて
しまい、もう取り戻したり消したりすることができません。ウィニーの開発者が起訴され、
ソフト側で意図しない情報漏えいに対処できない以上、次に水際に近いプロバイダーが
対処するべきだと考え、今回の全面停止を決めたのです」
(中略)
 「2003年からファイル交換ソフトに対する規制をかけているので、ウィニーのヘビー
ユーザーはぷららにはいません。現状のトラフィックに占めるウィニーの割合は2割弱程度。
ウィニーを使いたい人が、他のプロバイダーに移るとしてもそれは仕方ありません。ぷらら
としては、今回の規制はサービススペックの変更と位置づけているので、もちろん入会する
際に利用者に見せる項目に記載します。(中略)」
 「2003年に規制をかけた時は巨大掲示板『2ちゃんねる』でいろいろと批判もされた。
今回も批判されるでしょうが、ウィニーを通じて情報が流出する危険がない“安全安心”の
プロバイダーを目指してやっていきます」(後略)