>>357

6月28日
秋田地域IXシステムダウン 運営会社バックアップ未整備
県なども知らず
「秋田地域IX(インターネット・エクスチェンジ)」が二十三日未明から
九時間半にわたってシステムダウンした問題で、地域IXを運営する「データ
コア」(秋田市土崎港西)が今年二月の運用開始以来、バックアップ体制を
整えていなかったことが二十七日、わかった。同社は、こうした事実を
県情報企画課やIXを利用する地域プロバイダーに知らせていなかった。
同課などによると、同社の当初計画では東京の複数の大手IXのほか、
北海道のIXにも接続する予定だった。東京の回線が使えなくなった場合、
自動的に北海道経由に切り替えるためだが、今回のトラブルの際には、
北海道経由は利用できなかった。同社の北川豊彦社長は「北海道の拠点には
今月十七日に接続できたが、会社側と契約が済んでおらずインターネットは
使えなかった」と説明している。
県は地域IXの整備に五億円を補助、月約千六百万円の回線使用料も払って
いる。同課の前健一課長は「北海道側のバックアップ用の接続は計画段階から
公表されていた。接続されていなかったことはトラブル後の説明で初めて
知った。信頼して任せていたのに残念だ」と話した。
同社をめぐっては、このほかにも東京での接続先が「複数のIX」ではなく
オンライン・ゲーム会社にしかつながっていないことや、六人いるはずの
技術者が半数の三人しかいないなど当初計画と大きく異なっている。北川社長
は「KDDI系のIXにつながっている会社と現在交渉している。技術者は
五月末の段階で五人程度にする計画だったが、地元で人材確保するのは難しい」
と弁明。「IXという立場上、ダウンしないことが前提条件。今後は複数の
経路を確保していく」と話している。
県内のインターネット関係者からは「複数の出入り口があってこそのIX。
これはIXではない」「行政情報がゲーム会社の回線を流れて、セキュリティー
は大丈夫なのか」などの指摘が相次いでいる。同課では「計画通りのサービスが
実現しているか、実現していない部分はいつできるのか早急に調べ、厳しく
指導したい」としている。