l ソフトバンク中間連結、最終赤字558億円――ブロードバンド赤字など
響くソフトバンク(9984)が15日発表した2002年9月中間決算は、連結最
終損益が
558億円の赤字(前年同期は543億円の赤字)となった。ADSL(非対
称デジタル加入者線)サービスなど、ブロードバンド(高速大容量)イ
ンフラ事業の先行投資負担が響き、営業損益が311億円の赤字(前年同期
は87億円の赤字)に悪化した。投資有価証券や関係会社株式の評価損な
ど特別損失も計585億円に膨らんだ。

ブロードバンド事業が伸びたため、中間期の連結売上高は1910億円と4
%増えた。営業損益の赤字のほとんどはブロードバンドインフラ事業で、
その他の事業の損益は合計で1億円の黒字(前年同期は77億円の赤字)
となった。
(中略)
かつてインターネット産業の華々しい未来を掲げたソフトバンクに対す
る市場の見方は厳しく、「夢を追うのはもうこりごり」(準大手証券の
国内営業担当者)との声は少なくない。株価は株式分割を考慮しても
2000年2月に付けた上場来高値の2%にも満たない。子会社ヤフーの時
価総額を下回る「親子逆転」は、投資家の期待を裏切り続けたソフトバ
ンク=孫社長に対する市場の厳しい見方を裏付ける。株式市場の信頼を
回復するためには、実業分野での実績を積み上げるほかはない。UFJ
つばさ研究所アナリストの曽根基春氏は「顧客獲得費用を含むBB事業
の損益分岐点300万回線の早期達成が鍵になる」と話していた。
(増永裕樹)