我々は980が何故このようにひとりで切れてるのかという
疑問を解決するため、980の故郷である○○県の小さな漁村に向かった。
「まだ日本にこんなところがあったのか…」
思わず口に出てしまった言葉を同行した上司に失礼だと咎められた。

小人が住むような小さな家、ツギハギだらけの服を着る漁夫たち、
そして彼らは余所者で身なりのいい我々を監視する様に見詰めている。
常時接続だの、ADSLだの、光ファイバーだので浮かれていた
我々は改めて漁村の現状を噛み締めていた。

ボロ屑のような家に居たのは老いた母親一人
我々を見るなり全てを悟ったのか、涙ながらに
「息子が申し訳ありません」と我々に何度も土下座して詫びた。

我々はこの時初めて980を許そうと思った。
誰が悪い訳ではない、漁村の貧しさが全て悪かったのだ。
我々は980の母親から貰った夕×カマボコを手に、
打ちひしがれながら東京へと帰路についた。