みんな、やさしくしてあげよう!^^

ノイローゼは精神的に強いショックを受ければ、だれでもかかり得る個人的な体験である。
個人的な体験という意味は、その苦しみ方が極めて主観的だからだ▼性格によるところが
大きいが、ほかの人にとっては何でもないことを、あれやこれやと思い詰める。物事を
悲観的に受け止め、ああなったらどうしよう、こうなったら身の破滅だと心の中で独り相撲
して苦もんする。自分だけが苦しんでいるという孤絶感が苦しみを大きくするのも、ノイロ
ーゼの特徴である▼鳥取県西部地震で精神的なショックを受け、心の不安を訴える子ども
たちが増えているという。阪神大震災で子どもたちの心のケアに当たった兵庫県教委の震災
学校支援チームが被災地入りして、境港市や日野郡などの小中学校で調査に当たった▼被害
の大きかった日野町黒坂地区の黒坂小学校では、児童全員が余震のわずかな揺れにも敏感に
反応した。地震による強いストレスが尾を引いている。こうした症状が続くと、PTSD
(心的外傷後ストレス障害)になる恐れがあるという▼ノイローゼは個別的な体験だが
地震によるストレスは、地震という共通体験が原因となる。あの揺れが再来したら、という
不安を共有する。その「不安の共有」を自覚することが、不安を少しでも和らげてくれるか
もしれない。「びくびくしているのは自分だけではない。みんながそうだ」という思いに
不安感が拡散されるのではないか。不安な心同士が連帯して安心を求める▼心のケアは専門家
に任せるべきかもしれないが、身の周りのことを着実に片付けていくことで少しずつ心に安定
を取り戻す。不安を分かち合いながらも、前向きの生活を送ることで心の余震が段々小さく
なる、と信じる。