話し変わって、なぜ虫たちが戦うかという理由を考えると、
カブトやクワガタの強さを証明できる。
これらは餌が樹液という固定された場所にあり、そこの確保はそのまま生存に直結する。
従ってこれらの種は”自分の居場所”を守るため、排他的に敵を追い出す性質がある。
しかしその戦いはあくまで”縄張り争いの喧嘩”であって相手を殺すことを目的としていない。
また、これらの虫は強固な外殻に守られているため、少々の戦いではケガを負うこともない。
だからこそ相手を問わず結構気軽に戦う。

逆に肉食虫は餌が移動する小昆虫等であり、固定の餌場のような概念はない。
従って無理に一箇所に留まる必要はない。
また、これらの虫の戦いは”弱い虫を一方的に殺して食べる”ものなので、
生き抜くためには自分より強い敵とは戦わない用心深さが必要となる。
だから相手が自らを脅かすような存在と判断すれば、身を守るため速やかに逃げる。

もし虫王でクワガタvs毒虫を、水槽の中ではなく囲まれていない広い場所で対戦させていたら、
ムカデやサソリはファーストコンタクトで素早く逃走に移っているはず。
逃走=負けという判定ならば、少なくとも野生の状態では毒虫の分が悪い。
抵抗の小さな小昆虫などと比べれば、クワガタやカブトの戦闘意欲の高さは
毒虫にとって非常な脅威と感じるはずだから。