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マジック佐藤は危険な香り

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0001列島縦断名無しさんNGNG
 あれは小6の時の話です。友達2,3人と僕は、某デパートへ行ったんです。その日そのデパートの催し物会場で、マジックショーがあるというので、僕等は一番前の席を陣取り、始めるのを待っていました。
 にぎやかな軍艦マーチと共に、マジック佐藤と名乗る怪しげなおやじが出てきました。初めは一般的なカードで、マジックから始まり、ハンカチから鳩を出すなどの芸を見せてくれました。
 一通り芸を見せたマジック佐藤は、マジックのお約束とも言える会場の人を呼んで、リンゴを持たせ、それにナイフを命中させる芸を披露すると言い出しました。何とマジック佐藤は、一番前のしかも真ん中の席にいた僕を指名しました。言われるままに僕は舞台に登り、左手にリンゴを持たされました。そして、小太鼓連打のお馴染みの音が鳴り、・・・
・・・ナイフが少し下に刺さってしまい、僕の手の平の端をすぱっとちょっと切れてしまったのです。催し物会場の観客達の目は一斉にマジック佐藤に集まりました。するとマジック佐藤はさっき鳩を出していたハンカチで、手を縛ってくれました。司会の人は少し焦りながら、「ゆ、勇気あるこの子に拍手!」などと訳の分からないことを言って、その場を締めくくり、僕には記念品と言って、血塗れになったリンゴをくれました。
0002俺達の野望NGNG
「なあ、野球せーへんか?」
僕が言い出した。
「でも3人しかおらへんで」
おめんが言い返した。
「でや、ほな、バッティングセンターへいこか?」
ますおが言った。
「おお!ええな。いこ、いこ」
僕が言って、自転車で35分と20秒くらいかけて到着したんや。
 おめんはバッティングセンターの中できょろきょろ辺りを見回していたから、僕が、
「おめん、どうしてん」
と言った。おめんは、
「あっ、俺、実はバッティングセンターきたん初めてやねん。」
「なんや、そうやったんか?この元野球部だったますおが、見本見せてやろうやんけ。お前はあそこで実況しとれ」
と言ってますおは、120km/hのバッターボックスに入りました。お金を入れて豪快なバッティングを始めた。
「おお、流石野球部やなあ。俺なんか100km/hの玉当てるのがやっとやったのに。」
と、僕が言っていると、隣でおめんが、
「打ったあ!また打った!いい当たりだ!それは左中間を破る大当たりだ!おお!おおきい!大きい!おおきい!ぐーんと伸びる。おお!」
などとアナウンサーらしきことをコーヒーの空き缶を右手に持って言っていた。僕は驚いた。心の中で、
「こいつらすごいわ。おめん、ほんまアナウンサーになれる、こいつ。それとますおは、こいつはよう打ちよるなあ。ひょっとしたらあのホームランの的に当てられるかもしれんなあ。」
そのとき手でボールを投げて、的に当てて、ハワイ旅行に行った力士を思いだし、景品のオロナミンC1ケースが欲しくなり、小声でますおに、
「おい、1回空振りして、その玉を拾って、的ねらって投げてみ。あたったら、オロナミンCやで。」
と言った。ますおは、
「ようきいついたなあ。まかしとけ」
と言って、次の玉を空振りして、管理のおやじがテレビを見ているのを確認してから、的を狙って投げて当てました。が、しかし、おめんが、
「おおっと、ますお、初の空振り、あっ、ボールを拾って投げた。おっ。ホームランの的に当たった。これはどういうことだ。」
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