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    | ̄ ̄ ̄ ̄| .| <やはり…誰も“アノ”忌々しい事件について語る人がいないので、
    |鮫島ミカン |/    代わりにオイラが語りましょう…そう、“アノ”鮫島事件について…
    ̄ ̄ ̄ ̄       1999年の6月から、遅くても2000年5月までのあいだに、一本の線が
             引かれた。目には見えない「線」である。その存在に気づいた人間は、当時、
             数人もいなかっただろう。多くの人間が気づいたとき、事態はすでに手遅れと
             いっていい ほど悪化していた…あまりにも、あまりにも。
             これは、稀有な事件である。二十年近い日本ネット史の中で、ここまで悪意に満ち、
             陰湿で、且つ巧妙な―まさしく悪魔的頭脳と言うべきものが生み出した―事件を、
             寡聞にして、オイラは知らない。正直、この文章を書いていて恐ろしく気分が悪い。
             吐いても、吐いても、苦い唾がこみあげてくる。すべて忘れてしまいたいというのが
             率直な感想です。これは“空前”の事件であり…そして恐らくは“絶後”な事件に
             なるだろう。インターネットがここまで普及し、その利便性と共に、ネット越しの
             悪意がもたらす恐怖について、まことしやかに伝えられるようになった今では、
             こんな酸鼻極まる事件が再び起こる可能性は、ほとんどないといっていい。
             そんな意味でこの事件は、ネットの揺籃期が生んだ悲劇、と言えるかも知れない…