高校2年生、現代文の授業。
隣の列のO岩君は教科書を忘れていた。
私は教科書を見せてあげていた。
授業がかったるかったので落書きなどして楽しんでいた。
「キンタルイワシ」
というイワシが題材になった文だった。
そう、勘の良い方はここまで書いた時点で既におわかりかと思われるが、
我々はお約束の落書きをしていた。
教科書中の「キンタルイワシ」を
すべて「キンタマイワシ」と書き換えていたのだ。
なんてことはないのだが、
皆が静かに受けている現代文の授業中ということが
スパイスとなり、我々は妙に笑いをこらえていた。
そこで意地の悪いH井先生は
「じゃあ、次のところK君(私)」
必死で笑いをこらえながら朗読。
周りは相変わらず静かだが、中にはどうやら気付いているヤツも。
「じゃあ、次は…」
続けてH井先生はO岩君をあてた。
震えながら「キ、キ…ンタ…ル、イワシ」と読み上げる。
こうして書き上げていると本当にどうしようもなくつまらないのだが、
その時は死ぬほどに。
若かったな…。