Cグループは全員がナショナルチーム出身のサラブレッド。実力と容姿を共に
備えた3選手による第59戦屈指の好カードである。キャリアと実績ではミス・
パーフェクト:名和に一日の長があるが、肘の故障を抱えていることもあり、
第58戦2位と川崎グランドボウルのレーン攻略に自信を持ち、逆に所属センタ
ーの利としつつある小泉、公式戦最高位4位を経験し、収録日時点ではトップ
シード入りも狙える位置につけていた浅田にも、それぞれ準決勝進出の可能性
がある。しかしながら、番宣は注目、好カードという言葉はあれど、試合展開に
は全く触れていない。従って、試合展開は10フレまでに勝負が決まってしまう
ものと仮定しておく。一方、番宣で目を引くのは浅田への修飾語だ。「注目!」、
「約4年ぶりにプロとして復帰した」などと、中身はなくとも浅田の存在をを浮き
立たせたい制作サイドの意図がうがえよう。ここまで修飾しようとするのは、
第58戦の決勝メンバーではないからだけではなさそうだ。 ここは浅田が主役
の1人と仮定しておきたい。予告映像に目を向けると、実際の投球順は名和→
小泉→浅田のところを、登場順を浅田→名和→小泉と入れ替えて、小泉を
ラストで印象づけ、逆に名和を目立たなくしている。しかし、予告映像を掘り
下げてみると、違う側面が見えてくる。浅田は試合後半、名和と小泉は試合
中盤のシーンで、名和と浅田のシーンではストライクを決めた直後、解説の
丸山プロの「キター!」という声が聞こえてくる。さらに、浅田のシーンでは、
後ろに座っている小泉が、浅田の投球をわざと見ようとしない。つまり、後半で
小泉と浅田は競っているのである。ではなぜ番宣では「三つ巴の戦い」、
「接戦」などと煽ることなく、試合展開に全く触れていないのか。これは終盤
に入るまでに、2人が脱落してしまったものと考えられる。2人が脱落する
過程を、番宣と予告映像だけで予想するのは難しい。ここで私は、3人の
表情に注目した。中盤でストライクを決めた名和はわずかに小首をかしげ
ながら「よかった」という感じの表情。小泉は中盤のストライクに気分を良くし
笑顔、一方で後半になると浅田の投球をあえて見ようとしなかった。浅田は
後半で安堵の笑顔。ここに最初に立てた浅田が主役という過程を当てはめ
てみると、浅田有利がピタリとはまるのだ。一方の小泉、気負いに負けてミス
をする、歯車が狂うという展開、過去にもあった。小泉は終盤までに失速する。
では名和はどうか。直前のBグループから準決勝進出を果たした坂本が、
力強い直線的なボールの軌道が有効なことを示している。これは名和の得意
とするところ。しかし肘の故障を抱え集中力を乱した結果が第58戦の3位。
ここまでくると試合展開は見えた。最初に立てた浅田が主役の1人という仮定。
準決勝進出を果たしたのは番宣で強く推された浅田だ。安定感が増したフォ
ームとキレのあるボール。準決勝進出はうなづけよう。小泉は終盤までに失速。
その傷は大きく、名和の後塵をも拝すことになり次回出場停止の憂き目を見て
しまったのだ。


かつてポスター盗難騒ぎを引き起こした天使の笑顔を持つ美少女
プロになった今年   天使の笑顔が消えた
表情は固く  わずかに笑顔を見せても  どこか営業スマイル

それが大人になるということ
それがプロの勝負の厳しさを知ったということ


浅田    2.0
名和    2.6 
小泉    2.7