多くの視聴者達の胸を躍らせ高鳴らせた若きビーナス達の競演・準決勝第1に比べ、
今週の準決勝第2はスターボウラー・大石が登場するも、全体的にはPリーグらしからぬ
視覚的には野暮ったさをも感じてしまうカードとなり、視聴を見送ろうとしている方もいるので
はないだろうか。しかし、競技ボウリングとしては第52戦屈指の好カードとなろうことを
私は信じて疑わない。皆さんも是非視聴していただきたい。番宣はまたも前屋の躍進を
匂わしているが、「奇跡の“どんでん返し”」とは何を意味しているのか?もう一つ番宣に
気になる表現があるのを見逃してはいけない。「ベテラン・姫路?絶好調の大石…? 」
なぜ大石には「…」がわざわざ付いているのか?この2つの謎は予告映像の分析と
合わせた時に、大きな意味が浮かび上がってくる。実際の投球順は大石→姫路→前屋の
ところを、予告映像は姫路→前屋→大石と組み替えて新人の前屋を目立たなくし、
普通に考えれば順当な姫路VS大石の争いを印象づけているかのようだ。姫路はラッキー
ストライクで微妙な表情、前屋は意図した通りの投球が決まったジャストストライクで
快心の表情と対照的。大石も意図した通りの投球が決まったジャストストライクで快心の
表情を浮かべている。ここまでの要素で「姫路VS大石はフェイク、実際は大石VS前屋で
姫路は最下位に沈む」と予想した人がいたとしたらそれは勇み足。使われているシーンは
姫路と前屋が終盤で、大石だけが序盤。なぜ姫路のシーンをわざわざ終盤のパッとしない
シーンにしたのか?この姫路のシーンが今回の予想の最重要ポイントなのである。
姫路の表情は確かに微妙だが、追い込まれている様子ではない。さらに、姫路の投球の
瞬間、大石が後ろから視線を浴びせていたのだ。そのうえ、ラッキーストライク直後には
観客数人からヒートアップした歓声があがっていたのである。そう、終盤で姫路は前屋と
競っているのだ。姫路VS大石はフェイク、実際は姫路VS前屋だ。しかし大石は姫路の
投球の瞬間に視線を浴びせている。「絶好調の大石…?」の「…」の意味は。ここで皆さん
お忘れではなかろうか。準決勝第1の2位は200割れのロースコア。ワイルドカードは準決勝第2
の2位で鉄板。姫路VS前屋は実はワイルドカード争い。大石は独走で決勝進出を決める。
それが予告映像で大石をラストにしたこと、序盤のシーンを選んだこと、「絶好調の大石…?」の
「…」の意味なのだ。そして姫路VS前屋のワイルドカード争いの行方、それが「奇跡の“どんでん返し”」の
意味するところ。姫路より後、最終投球者の前屋は、10フレで割れてしまい、姫路のワイルド
カードが濃厚な状況に陥ってしまう。そこを奇跡的にリカバリーし、姫路のワイルドカードを
最後の最後で奪っていったのだ。これぞ「奇跡の“どんでん返し”」!


辛子色のウエア、奇妙なタイツ、挙動不審のリアクション。
Pリーガーとしてのキャラクターづくりに迷走する前屋。
だが前屋には、確かな技術と不屈の闘志がある。
神は力無き者に、奇跡も、どんでん返しも与えない。


大石   1.6
前屋   3.0
姫路   3.3