今回の準決勝第1、視聴者の多くはスターボウラー・大石の完全復活を望んで
いることだろう。その期待に応えるかのように、番宣では大石の優勝に触れ、
予告映像でもラストに登場させ、大石の決勝進出を暗示させるかのように印象
づけている。だが、番宣では予選で爆発力を見せた櫻井と、今回の第51戦を
最後にPリーグを去る岸田のシーズンチャンピオン戦進出の可能性についても
触れており、むしろ番宣はこちらのほうを強調していることに着目したい。
予告映像では実際の投球順は大石→岸田→櫻井眞のところを、登場順を
岸田→櫻井眞→大石と大幅に入れ替え、岸田VS大石であったかのような印象
を与えている。勝者の登場順を地味な2番目に置く編集はこれまでもあったが、
櫻井眞は番組として積極的に売っていきたい若手ビジュアル系ボウラーであり、
2番目に置いたということは結果が振るわなかったと考えるほうが自然であろう。
櫻井眞の攻め方は予選同様に右外から直線的に強いボールを打ち込んでいるが、
レーンコンディションは変化しており、名和ほどの実力はない櫻井眞の投球精度
から考えると、同じ攻め方で準決勝第一を乗り切るのは難しいであろう。
従って、櫻井眞は最下位、あとは岸田VS大石の勝者はいずれか。予告映像では
3人とも序盤のシーンであり、二人の表情は予想の材料にはならない。ただ、
ボールの軌道は、岸田が先週の吉田同様の軌道で、レーンの内側から通して
ピン手前で緩く曲げているのに対し、大石はレーンの外側から通して曲げを
大きくしている。両者とも投球ノウハウの引き出しは豊富であり、いずれの
攻め方が適切なのか判断は難しいが、先週の吉田の投球の中で「これ以上出すと
割れてしまう、そこを・・・」という丸山プロの解説からすれば、大石の攻め方
のほうにリスクが感じられる。ここで番宣を振り返ると、既にシーズンチャン
ピオン決定戦進出を決めている大石の存在がありながら、「残り1枠」と強調
していることの意味。第51戦が最後だと通告されて臨んだ岸田の執念が
スターボウラー・大石から決勝進出をもぎとったのだ。

北国のスーパーヒロイン
勝気なストライク女神
情熱ポニーテール

番組制作者のあからさまなビジュアル重視。
彼女はきっと気づいている。自分だけがビジュアルを評価されていないことを。
しかし、下を向くことはない。胸を張れ岸田。
君が最も尊敬する先輩は、ビジュアルに触れることそのものがためらわれて
苦し紛れにこう命名されたのだから。

ボウリング・アーティスト


岸田     1.8
大石     2.1
櫻井眞    5.0