泣けると言うべきか・・・

そのボウリング場は、設備・レンコン共に酷く、働く人間も無愛想。
そこに新人の女バイトが入った。
センターに入ると同時に挨拶してくる子だった。

腐れた結果の時も、励まし上手の応援上手。
釣り銭の渡し方からプロショップの陳列から、サービス業を心得る感。
少々おっちょこちょいだが、ボウリングが好きで真面目な子だった。
ジジババの愚痴にもよく付き合っていた事を覚えている。

仲間内で「気持ち良くセンターへ向かえるようになった」
と話していた矢先、その子が突然辞めていた。

噂で他の従業員から酷い仕打ちを受け、それを苦に自殺したと聞いた。
出る杭打つどころではない。本当に解せなく許せない話だ。

噂が真実では無い事を願っている。
自分達も良いセンターに移った。「一緒に投げよう」と、
あの子とした約束を果たせる日が来ることを願っている。