ガチムチの六尺兄貴のガイドライン 23尺目
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0956水先案名無い人
2007/12/24(月) 00:47:25ID:4vrmadKx0病院のベッドの上から、生きる気持ちを刺激する。爪で引っかくように、首の喉の辺りを擦った。
赤く残る紐の跡に、病室の中のメンヘル野郎が顔を歪めた。
左手は、薬袋に突っ込み、パキシルを掴んだ。そのままトイレへ落とし水を流す。
「ナチュラルの状態最高だぜ」声に出す言葉で、自分を鼓舞する。
「どん底から日本男児の再出発だぜ」「俺のこのあがきっぷり見てやってくれっ」
辛抱たまらなくなって、病院を退院する。右手に掃除機たっぷりで、左手に雑巾構える。
「おうっ」玄関の先から、部屋の隅へ、ヌルンと掃除する。
「スッ、スッ、スッ、スッ、スーッ」きつめに掃除機かけたら、暫く休憩を入れる。
テンションが上がり、脳の中を<再就職>だけが、支配する。
「ピチッ、ヌチョッ、クチャッ」オフィス街の辺りを通過する度、くぐもった勤労意欲が響いた。
先ほど来望み続けていた業界を、ギュッと詳細に調べる。
募集期間が引き延ばされ、採用情報がテカテカに突っ張る。逆手でそれを印刷すると、まじまじと眺める。
「これが俺の就職先だぜ」強い決意に声が出そうになる。拳を前後に振ると、一層感じる。
スーツを追加し、改めてネクタイを締めこむ。
「スッ、スーッ、スッ、スーッ」一旦止めて締め具合を見る。
滴る程の香水と、やけに効く整髪料で、リクルート入りまくり状態だ。
「再就職、どん底男の再就職」「自殺未遂男の再就職」
言葉がやる気を呼び、説明会が入社意欲をくすぐる。
「スッ」軽く適性検査突破。面接の案内で対策を立てる、
「ス-ッ」緊張感が溢れ、どうしようもなくなってくる。
「ス-ッ」反り返り脈打つ胸を、渾身の力を込めて面接室へ入る。
「たまんねぇ、二次面接してくれ」
「スッ、スーッ」
「最終面接きたぜ、くるぜっ」
<椅子に座った>体制で、備えた。押し寄せる役員面接は、もはや不採用を知らない。
「おりゃっ内定獲得」
前から考えていた決め言葉で、内定式が始まる。その雰囲気に合わせ入社式を済ませた。
やがて配属先が決まり、ヌルヌルと仕事を楽しむ。
次第に人生が整ってくる。
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