ガチムチの六尺兄貴のガイドライン 23尺目
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0240水先案名無い人
2007/11/18(日) 23:02:24ID:nPkgHTrA0サドルバックとライトを脱ぎ捨てると、砂でザラザラのフレームを拭いた。自転車の前に立ち工具箱を開く。
既にウェスを濡らし、俺のスペシャライズド Tarmacは俺の分解を待つ。
車体を逆さにしてブレーキを開放するとと、前輪を持ち上げて、カーボンフォークがそこにあった。
「俺のロード一本のフルカーボンだぜ」声に出していう。
「男はやっぱモノコック」
やおら後部チェーンの脇から、ズルムケ状態の後輪を取り出す。手でルブをたっぷり被り、ペーパーで油を拭き取る、
「ガリッ、ズリリッ」金属とグリスの摩擦音が俺の分解欲中枢を更に刺激する。
「全バラシたまんねぇ」抜きに合わせて、シートポストを上下させる。
「チャリのクリーニングにゃあこれだよ」ディグリーザーを吹き込む。
「スッ、スッ、スッ、スッ」オイル汚れから元の金属面になり、やがてスプロケも銀色になる。
「Shimano、Shimano」「Ultegraのコンポ」
頃合いをみてディレーラーを引き抜く。俺は自転車のこの格好が好きだ。
汚いクランクとサドル周りだけが残り、ぶらぶらのチェーンのフロントに、ルブ汚れ垂らして、バーテープを剥ぎ、
左手でブレーキを外し、右手でヌルヌルとコントロールレバーを抜く。
部屋の中のチャリは、日本一のフレームになっていた。
「ちきしょう誰かに見せてやりテェよ」完全分解が近付くと、いつもそう思った。ディグリーザーをもう一度効かせ、
フォークも外すと、男へ向かってまっしぐらだ。
「まっ更になってやる」「スペシャライズド一本のほんまもんの男」
「うりゃ、そりゃ」「ズリュッ、ブチュッ」グリスしぶきを飛ばしながら、クランク外しをめざす。
「たまんねぇよ」BBツールの奥から、激しい痛みが起こった。やがて奔流となり、俺を悩ます。
―外してぇ――ここまでにしときてぇ―相反する気持ちがせめぎあい、俺は崖っ淵に立つ。
「きたっ」俺は脚のBBツールに全体重をかけ、それに備える。奔流は堰を切ろうとしていた。
「男一匹 ! 」「ぶちっ」
トルクを押し分けて、BBがしゃくり出される。
真っ黄緑のグリスが飛び散り、目の前が現実に戻る。
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