エジソンは晩年、知性の電子という概念を新たに考え出し、
その集合体とどのようにコミにケーションを取るか、必死で考えていた。

1920年10月の『フォーブス』誌上で、インタビューに答える形で、
「人間の潜在意識を構成している電子生命体の集団は、
 もともと地球外からやって来た存在である」という仮説を披露している。

じつは、エジソンが電子生命体と呼んだ物の正体は、遺伝子情報系に他ならない。

人間の潜在意識を構成している思考は、
遺伝子情報系によって作り上げられた、脳から生み出されている。

そして、アミノ酸や遺伝子のもとになった有機物が、
隕石に付着して宇宙からもたらされたとされる説は、
現在、地球上で生命が誕生した過程をシミュレーションする研究分野で、
最も可能性が高い説と考えられるようになってきている。

したがって、エジソンの「電子生命体・宇宙飛来説」を
実質的に支持する形になっている研究者は、現代においては圧倒的大多数ということになる。

残念なのは、エジソンが遺伝子情報系が持つ情報処理に関する知識を持たず、
人間の思考がどのように生成されているのか、
そのメカニズムを正確に把握できていなかった点にある。