通貨発行益を自由に使えるなら、世界中のすべての国が通貨を刷りまくって、際限なく豊かになっていく。
だが、実際にそんなことはない。

通貨発行を経済規模の拡大と無関係に行えば、通貨の価値が下がる。

つまり、一つ100円のリンゴが、通貨発行で通貨供給量が二倍になれば200円になる。
手に入るお金が増えても、物価が上がることで、手に入るモノは増えない。

さらにBIなどで恒常的に通貨発行を行うと、リンゴが300円、400円、500円と値上がりしていく。
これでは20万円で、最低限度の生活などできないので、支給額を上げれば、それに応じて物価も上がる。

さらに、大きなインフレが恒常的に続くということは、お金を貯めて大きなモノを買うことができなくなるということ。
月に1万円ずつ貯めて、100万円のものを買おうとすると、100万円貯まった頃には、300万円に値上がりしている。
この点で、ゲゼルマネーというのにも問題がでる。

結果的に、人々は恒常的に価値が毀損する円ではなく、価値が保たれるドルや金などを持つようになり、円は叩き売られ、インフレが加速してハイパーインフレになる。

通貨には「価値の保存」という役割があるということを理解すべき。